最初に確認するのは「Windowsから読めるか」
Zenovix Storage Managerが分析できるのは、現在のWindowsアカウントからアクセスできるNAS共有、マップ済みドライブ、UNCパスだ。たとえばN:\や\\server\shareをエクスプローラーで開き、実際にファイルを読み取れることが出発点になる。
NASのメーカー名だけで対応可否が決まるわけではない。接続、認証、共有権限が重要だ。ZenovixがNAS本体に常駐したり、ネットワーク上の機器を自動発見したり、アクセス権を回避したりすることはない。また、SMART情報やRAIDの健全性、故障予測を行う製品でもない。
- スキャンに使うWindowsアカウントで共有フォルダーを開く。
- フォルダー名が見えるだけでなく、サンプルファイルを読めるか試す。
- 課題が特定の部署や案件に限られるなら、共有全体ではなく対象サブフォルダーから始める。
- 定期実行では、セッション依存のドライブ文字より安定したUNCパスを検討する。
空き容量の数字だけでは、片付け方は決まらない
NASの管理画面は総容量と空き容量を把握するには適している。しかし、先月から増えた300GBが業務上必要な映像なのか、保持世代が増えたバックアップなのかまでは説明してくれない。必要なのは、フォルダー、ファイル種類、サイズ帯を行き来できる内訳だ。
「大きい」は調査の優先順位を示す。削除してよいという意味ではない。
目的を絞ってスキャンする
- スキャン設定で、容量問題のあるNAS共有またはサブフォルダーを追加する。
- PC内のフォルダーや別の共有は、保存場所を横断して比較したい場合だけ追加する。
- 容量の概要なら高速スキャン、完全重複のグループまで必要ならフル分析を選ぶ。
- 完了後は合計値より先に、スキップされたファイルとアクセス問題の内訳を読む。
- カテゴリとサイズ帯で絞り込み、容量を押し上げているフォルダーとファイルへ進む。
- 共有データの管理者と確認してから、クリーンアップ候補を決める。
ネットワークスキャンの所要時間は容量だけでは決まらない。ファイル数、遅延、Wi-Fi品質、NASの負荷、権限確認が影響する。巨大な動画が数本あるフォルダーより、小さなファイルが100万件あるフォルダーのほうが時間を要することもある。
結果を見るときの三つの着眼点
1.大容量フォルダーの役割を確認する
バックアップ、仮想マシン、写真原本、制作動画は、正当な理由で大きくなる。ランキングは削除対象を決めるものではなく、所有者と用途を確認すべき場所を示すものだ。一方で、古い書き出し先やテスト用フォルダーが上位に現れれば、見直しの手掛かりになる。
2.完全重複と類似ファイルを混同しない
Zenovixは同一サイズを条件にし、内容のSHA-256ハッシュを比較して、名前が違ってもバイト単位で同じファイルをまとめられる。編集済み画像、改訂文書、再エンコード動画などの類似ファイルは別枠だ。似ていることは、置き換え可能であることを意味しない。
NASと外付けドライブに同じ内容がある場合、それは意図的なバックアップかもしれない。冗長性を無駄と決めつけないための考え方は、複数ドライブの重複ファイル確認ガイドで詳しく説明している。
3.読めなかった範囲を結果に含める
ロック中のファイル、権限のないフォルダー、切断された共有は、分析の限界を示す重要な情報だ。Zenovixはスキップ項目を見えないことにせず報告する。読み取れた範囲の結果は有用でも、それをNAS全体の合計として扱ってはいけない。
一回の測定から、増加傾向の記録へ
共有ストレージでは、今日の容量より「どのフォルダーが毎月増えているか」が有用なことも多い。Zenovix Proではスケジュールスキャンプランを保存し、Windowsタスクスケジューラから実行して、JSON、CSV、Excel互換XLSX、Storage History Workbook、ODBC履歴を出力できる。
CLIは読み取り専用で、分析とレポート作成は行うが、削除、移動、アーカイブ、名前変更はしない。定期レポートが無人クリーンアップになることはない。プロファイルやUNCパスの設定はZenovix CLIマニュアルを参照してほしい。
ネットワーク上の削除には広めの安全余裕を取る
共有フォルダーから削除したファイルが、Windowsのごみ箱に入るとは限らない。別の利用者、アプリ、メディア管理ソフト、バックアップ処理がそのパスに依存している可能性もある。実行前に所有者、依存関係、復旧方法を確認する必要がある。
- バックアップ、スナップショット、保持ルールの対象か確認する。
- フォルダーの管理者と、アプリ側の依存関係を確認する。
- 判断に迷うファイルは、管理された手順で先にアーカイブする。
- アクセスできなかった範囲を明記したうえで結論を出す。
ZenovixがNASを自動削除することはない。デスクトップアプリで結果を確認し、明示的に承認した操作だけを実行する。共有データでは、このひと手間が事故を防ぐ。
NAS容量分析のよくある質問
Windows用の容量分析ソフトでNASを調べられますか?
Windowsから共有を読み取れる場合は可能です。マップ済みドライブまたはUNCパスとして追加します。認証、権限、オフライン状態を回避することはできません。
ネットワークドライブの大容量ファイルを探せますか?
はい。アクセス可能なフォルダーとファイルを順位付けし、種類やサイズで分類・絞り込みできます。スキップ項目は分析の制約として明示されます。
NASとPCの間にある重複ファイルも見つかりますか?
両方を同じフル分析に含めれば確認できます。完全重複は内容で判定します。ただし、意図的なバックアップコピーを自動的に不要と判断してはいけません。
NASやRAIDの健康状態も監視できますか?
できません。ZenovixはWindowsから読める保存内容を分析するツールです。SMART監視、ハードウェア診断、RAID故障予測は行いません。
NASのレポートを定期実行できますか?
Zenovix Proでは、保存したプランをWindowsタスクスケジューラで実行し、選択した形式へ出力できます。レポート用CLIは読み取り専用です。
WindowsからNASを分析
空き容量が減った理由を見つける
アクセス可能な共有を分析し、大容量フォルダー、完全重複、スキャンできなかった範囲を確認してから次の操作を決めましょう。